「最近出たある教則本でひとしさんのブログっぽいやつを見かけたんですけど…」
マクドナルドのバーガーが、ちょっと喉に詰まりそうになりました。
それは僕がいつも恐れていた事でした。
「パクられる前に、早く出版した方がいいんじゃないですか?」
2,3年前、レッスンの後、生徒さんとランチに行きました。
そんな事を言われたのを覚えています。
メールでも指摘して下さった方がいました。
技術や情報は盗まれます。
コピーされ、マネされ、努力した事も奪われてしまいます。
特にデジタルコンテンツはひどいです。
引用しない人、リンクを貼らない人がいます。
だからどうしても知名度の高い人、資本力のある会社が有利になります。
どうしたらいいか?
盗めないものを混ぜるしかありません。
盗めないもの、それは自分のストーリーです。
僕の過去、人生だけは僕のものです。
ストーリーを語る、それしか残されていません。
情報、技術そのものは、誰が語っても同じですから。
ストーリーを聞いてくれる人がいて、語り続けるのをやめずにいれば、いずれ文化になるでしょう。
共感する人の集まりとなります。
だから差別化を図るなら、ストーリーを語るのです。
ブログはストーリーを語るいい練習だと思います。
技術や情報だけで人の繋がりが保たれるとは思いません。
それらに何を加えて発信するか、やはり自分を丸裸にするしかありません。
それは怖い、けれども誰もが内面の弱さを持っています。
弱みによって、より強く繋がる事が出来るのです。
弱みさえも、強みとなるのです。