「車のドアを開けてくれたり、褒めてくれたり。優しいですね」 「いやぁ、海外生活で身に着いたもので。日本では珍しいかも知れませんけど」 最初の印象がこんな風だと、僕は気の利く人に見られます。 好印象なのはラッキーですが、それは海外で得た習慣に過ぎません。 本当は気が利かない、というか我が道を行くタイプです。 敵味方の区別がはっきりしているかも知れません。 お店や通訳の仕事をしてきた中で、ほとんどの人が僕の血液型はA型と言いました。 先週はAB型と言われました。 血液型で性格判断できるかどうかはいいとして、印象としては几帳面な印象だそうです。 でも、本当は几帳面なんかじゃない。僕は真性のB型人間です。 素顔を知る家族や近い友人には、そう言われます。 上っ面の付き合いだと、海外で覚えた習慣の実践により好印象を得られます。 それは有利に働きます。 好印象から始まる付き合いは、分かり合える部分が増える可能性があります。 つまり好きになりやすい。 好きな人は、分かり合える部分が、そうでない人より多いです。 好印象から始まると、分かってあげようと努めやすくなるのでしょう。 その逆は、やはり逆に働きます。 でも、どちらか一方に大きく偏る訳ではありません。 比率の問題です。 妻や娘でも、100%分かってくれる訳ではありません。 必ず分かり合えない部分があります。 むしろ全てを見ているので、嫌な部分を多く知る事になります。 一番の味方である家族でも、合わないところが結構ある訳です。 だから敵味方と考えるのはおかしいです。 「感情の整理」が上手い人のリラックス術という本で、分かりやすく書いてありました。 親友でも分かり合えない部分は必ずあります。 何か分かってもらえない部分がある、そう思うべきです。 でも、誰でも分かり合える時、事、ものがあります。 それが幸せな瞬間であり、人付き合いでフォーカスすべき所です。 付き合う人で、幸せな瞬間はそれぞれ違います。 その時間を大切にして行けば、気持ちいい人間関係が増えて行きます。 好印象で関係を進めるので、分かってあげようという気持ちも働きます。 逆に嫌な印象を持っている人も、実は必ず分かり合える部分があるはずです。 嫌な印象により、あまり付き合いたくないと閉ざしてしまいます。 そのせいで分かり合えなくなっているだけです。 どこか共感できる部分を知れば、驚くでしょう。 「こんな人だったんだ」 「似た考えを持ってるんだ」 「この人と付き合えない訳でもないんだな」 こんな風に思えるようになります。 少なくとも、すれ違った時に気持ちよく挨拶くらいできます。 感情の整理が下手な人は、敵か味方か?で考えてしまいます。 好印象でスタートしても、敵か味方か?で考える人は、何か思惑と違うと、裏切られたと思ってしまいます。 疑い、身構える、という見方になります。 本当は敵も味方もない、比率の問題だと知れば、リラックスして臨めるようになります。 言われてみれば、これらは当たり前の事かも知れません。 漠然と思っている場合が多いんだなあと、本を読みながら僕はそれを確認しました。 明確にしてもらえたおかげで、気持ちが軽くなりました。 この本には書いてありませんでしたが、これは自分との付き合い方にも当てはまると思いました。 他人との付き合いでも、分かり合える部分にフォーカスすべき、嫌な部分にフォーカスすべきではない… でも自分との付き合い方は、どうでしょうか? あまりにも否定的ではありませんか?
何の取り柄もない、全然ダメな奴、失敗しただろ、とか。 自分に対してこそ、いい部分、分かり合える部分にフォーカスすべきででしょう。 だから自分を見る時も、常にいい所を意識しようと思いました。 「どこに行っても自分はついてくる。24時間どこにいても、逃れる事はできない」 海外で生活していた時の事を思い出しました。 コメントの受け付けは終了しました。
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