「河合さんは旅行が好きなんですね」
とよく言われますが、違います。
実は出不精な方です。
出かけた以上は楽しまないと損なので、前向きに楽しもうと努めます。
でも出かけなくて済むなら、その方がいいくらいでした。
家族ができてからは少しは変わりましたが…
アメリカ、ブラジル、オーストラリアにいた時も、観光旅行はほとんどしてません。
さすがにそれはちょっと勿体無かった、と後悔してます。
ブラジルにいた時は、観光はしてませんが旅ばかりでした。
毎週8〜12時間バスに乗って、田舎町を訪れて演奏する日々でした。
旅は疲れます。
バスと言っても、ボロボロのマイクロバスでして…
10人乗りで、座席も狭くクッションもへたりまくり。
後ろ半分が仕切られていて、機材が積まれていました。
道中、止まっちゃった事もありました。
だいたい水曜日の夜11時くらいに出発し、木曜日の午前中に到着し、セッティングします。
それはプラッサ(街の中心部の広場)や、教会だったり色々です。
古い機材で非常に大きく、重いものでした。
アメリカ人の家族5人(子供2人含む)、ドラマー、ベーシスト、ギタリスト、そして僕です。
僕はブラジルの運転免許が無いので、寝てました。
でもいつも熟睡できる訳でもありません。
そんな時は、何枚か持って行ったMD(懐かしい)を何度も聴きました。
思い出すのは、ロベンフォードのTalk to your daughterっていうアルバムです。
4時間おきくらいに、サービスエリアみたいな所でトイレ休憩をしました。
日本と比べると、汚く、品数もごくわずか。
夜中ですが、揚げ物(油でベタベタな)とコーヒーを頂いて、また出発。
道は悪いです。スコールもあるし、バスが故障するのも無理ありません。
日本の道路はスムース極まりないので、想像しにくいかもしれません。
そんな中で星空が美しかったのを覚えています。
田舎道で、光もなく、空気も綺麗だからでしょう。
天の川(多分)を窓から顔を出して見上げながら、楽しみました。
木曜日から日曜日まで演奏し、その夜に経って月曜の朝にベロオリゾンテに戻ります。
そして月火はお休みで、また水曜の午後に荷造りして、というパターンでした。
疲れますが、それもパターン化すると慣れました。
それに演奏なので楽しかったです。
あと、若くて独身でした。
でも、今そういうライフスタイルをしたいか?と言えば嫌です。
家族との時間が最も大切だからです。
家族で出かけるのが好きです。