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Street child

8/12/2018

 
1日でパスポートを作ってくれる、本来なら2、3日かかるけれど。よほど暇だったかも知れませんが、ヴァギネルが待っていてくれた事といい、物事が好転し始めたと感じました。
その後、アスンシオンにあるミッションベタニア(僕の宿泊先と同じ)に行きました。
ミッションベタニアという宣教団体は本部がアメリカのミネソタ州にあり、色んなところにあるそうです。
ヴァギネルもかつては僕の宿泊先に住んでおり、そのつてで泊めてもらう事になりました。
その施設の食堂で、いつもの豆と肉を頂きました。
その時、そこには3メートル強のアナコンダ(大蛇)が壁にかけられてました。

「これは俺が仕留めたんだ」

食堂にいたある宣教師が、誇らしげに話しかけてきました。
荒削りな風貌で、野性味溢れる人でした。

「俺はストリートチャイルドだった。親に捨てられ、学校にも行けず、盗みで生活していた。程なく、ドラッグの運び屋を始め、俺もどっぷり浸かっていた…それしか生きる術を知らなかった」

と身の上話を始めました。
そんなある日、彼は神の愛について話を聞き、キリストを信じて受け入れたそうです。
「奇跡的に麻薬から完全に自由になって、運び屋もやめた。俺は宣教師を志すようになり、勉強を始めた」

よく分からないながらも、僕は弟に通訳しながら、聞き入ってました。

「でもな、読み書きも出来ない、そもそも勉強した事がない俺にとって、本当は神学の勉強など不可能だったんだ。ところが、学び始めると、俺の記憶力と学習能力は人並み外れていて、試験に合格してしまったんだ。俺の人生は神様の奇跡でしかない」
「それでな、あまりに不思議だから医者に聞いてみると、極めて稀なケースでドラッグのせいでそうなる事も無きにしも非ず、と言われた。ホントか嘘か分からないが…」

​とこんな感じの会話をしたのを覚えてます。
ブラジルのリアルな問題と、良くあるリアルな奇跡の体験談を聞いてとても励まされました。
突然の訪問でしたが、快く受け入れてくれました。
夜は冷えて、特に弟はあまり眠れなかった事を覚えています。
でも人々の温かさと、神様の計らいに感謝なひと時でした。

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