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hitoshi kawai

Experiences & Experiments

金持ちおばさん

4/29/2020

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​アメリカ時代の思い出、大変お世話になった人についてシェアします。
この人から色んな事を学びました。
1990年、南カリフォルニアで出会った金持ちおばさんの話です。


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南カリフォルニアのリドンドビーチ
​

南カリフォルニアのリドンドビーチの快適な暮らしを味わえたのは、ある日本人のおばさんのおかげでした。
裕福な血統ですが、それは隠していました。
激しい関西弁で、パワフルで直観的なおばさんです。

お世話になっただけでなく、受けた影響も大きいです。
もう亡くなられましたが、僕はこの人の事を語らずにはいられません。
今日テレビでは、ネガティブなニュースばかり流しますし…

人生の中で、見ず知らずの僕に、こんなに良くしてくれた人がいた事をシェアしたいのです。


監視役となってくれたおばさん
​

先にアメリカに行った兄がキリスト教会で知り合ったのが、きっかけでした。
兄が世話になり始めたところに、僕が転がり込んだ感じです。
母もおばさんと連絡をとり、安心して僕を送り出す事ができました。

悪い道に足を踏み外さないよう、監視システムができたからです。
当初両親も、その方が本当にどういう人なのか、よく分かってなかったと思います。
​

渡米して初めて、とんでもなく裕福な方だと知りました。
でも当時19歳の僕は、お金に関心がなかったです。
それに、おばさんはいわゆる金持ちのイメージとも全然違いました。
​

​めちゃくちゃパワフルな、関西のおばさんってイメージです。
親近感があり、底抜けに明るくて、綺麗な人です。
責任を持って世話をすると決めたからには、とことんやるという人でした。
​

なんでも手加減なし、過激な人でした。
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​リドンドビーチ
​

最初の頃は兄とアパートを借りて、おばさんのうちの近くに住んでいたんですが…
おばさんは家やコンドミニアムを、リドンドビーチに何件も所有していました。
アラブやヨーロッパからの、長期滞在者用に貸していました。
バケーションレンタルというやつです。
​

おばさんは貸していない家に、僕と兄を住まわせてくれました。
​5ベッドルーム、3バスルーム、2リビングルーム、大きな庭付き、の2階建て一軒家でした。
オーシャンビュー、高台になっているので、海風が吹き上がってきます。

南カリフォルニアは寒流で、夏は爽やか、汗もかきません。
​

夏もエアコンなどいらず、部屋にいると冷えるほど。
日本でいうと、10月くらいの最も快適な気候です。
冬は温暖で暖房も要りません。
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贅沢に慣れてしまう事を学んだ
​

19歳半ばの僕に、おばさんは海沿いにあるコンドミニアムの鍵を渡してくれました。
プールやジムやサウナがあり、よく通ったものです。
ドリンクを飲みながら、ジャクジーに浸かりながら、ビーチを眺めるという、完全に人生を舐め切った図でした。

夜は夜で、80年代のバブリーなカリフォルニアの映画みたいな感じでした。
こういう生活を体験させてもらえて、僕は本当にラッキーでした、素晴らしい人生でした。
本当に神様に感謝します。

そして大切な事を学びました。

そういう贅沢も、ずっとやっていると当たり前になります。
最初はもの凄い興奮でした。
でも次第に慣れてしまうものです。

ありがたい気持ちで一杯ながらも、最初の興奮はだんだんと薄れて行きます。
だから興奮とか、刺激を求める事が、人生の目的にはならないと悟りました。
人生に「更なる刺激」を追求すると、狂って行くのだと思います。

いわゆるエリート達が狂人と化して行くのも、そんなものなのかも知れません。
今僕がシンプルさを求めるのも、こういう経験があるからかも知れません。
もちろん、またリドンドビーチに住めるならば、住んでみたいですが…
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​いろんな人が周りにいた
​

おばさんは教会の面倒を見ていた、というか実質牧師のような働きをしていました。
もちろん無償です。
当時、いろんな問題を抱えた人が来ました。

病いを患う人、家庭の問題、お金の問題…
アメリカに住みながら、苦しんでいる人たちが結構訪ねて来ました。
そういう人たちの対応で、おばさんは飛び回っていました。

また家に訪ねて来たり…
毎日疲れ果てるまで、人助けに翻弄している姿を覚えています。
それにお金持ちという話は、どうしても広まってしまいます。

だから色んな人が来ます。
お金に困った人など…でも、おばさんはそういう人たちを拒絶するのが苦手でした。
そういうおばさんのフォロワーもいて、サポートし続けた人たちもいます。

反対に妬む人や、嫌がる人も中にはいたようです。
​強烈な人だっただけに、その奉仕の大変さを知らないのでしょう。
​そんな人助けにプラスして、僕や兄、その他数人のお世話を毎日していたのです。


朝ごはんをずっと作ってくれた
​

アメリカ滞在中(一時期を除き)ずっと朝食をご馳走してくれました。
まず必ず朝おばさんの家に行き、朝の祈り会に参加する約束でした。
僕は毎朝賛美歌の伴奏で、ギターを弾く係です。
​

それから学校へ向かうという日々。
​その上、晩御飯にも呼ばれる事も多く、ありがたくも窮屈に思うようになりました。
​しかもそれだけではありません…


いろんな奉仕
​

土曜には、病気の人たちの訪問をしていました。
お世話になっているので、よく同行しました。
病んでいる人たちを励まし、癒しを祈る姿に驚いたものです。

また日曜には、教会で説教をします。
その準備もあり、いつも早起きしていました。
それに教会といっても、ビーチの前にあるロッジの一室を借りていただけなので、礼拝準備のためにも早く出かけます。

礼拝後のティータイムのドーナツを何ダースか買っていくのです。
またウィークデーの夜には、おばさんの家に集まって聖書の学び会などもやっていました。
なので本当にいつも誰かを助けていた、という感じの人です。
​

それだけでなく、何かお祝い事とかあると、いいレストランに連れて行ってくれたものです。
​誕生日とか、家族とか友人が来たりすると、何かとよくしてくれました。
​
「受けるより、与えるんが幸いなのよ」

と聖書の言葉を引用し、そのままを生きた人でした。
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今思うと感謝
​

僕は若く、世間知らずで、恩知らずの馬鹿野郎でした。
よくしてもらっているにも関わらず、自由がないとぼやいていました。
そういう拘束が、守りとなっていた事すら気づかずに…

とにかく何とか自由になりたい、と考えていたのです。
でも今振り返ると、おばさんを通して色んな人に会えて、また見る事ができて感謝です。
当時は、みんな同じ人生、価値観を強いられるような教育だったからです。

おばさんはこのように、ものすごいダイナミックレンジの広い人でした。

セレブでありながら、それより社会的弱者に寄りそう生活を見て、本当にリッチな生き方を知りました。
​未だに忘れられないアドバイスも頂きました。


おばさんは実はアーティスト
​

実はおばさんの本業は画家です。
​
下の部屋にはアトリエがあり、沢山の作品が並べてありました。
人助けに奔走するがあまり、本業に手がつかないほどでした。

それでも細切れの時間を見つけては、時々作業していました。
そういう時間の後は、やはり清々しい表情でした。
やるべき事をしている…充実感に浸った顔です。

「ひとちゃん、絵は太い筆でバサっと描くんよ。チマチマやっとたらあかんで~」

「ギターも同じやで。細かい事ばっかやっとたらあかん。自由にやり~」

とよく言われました。
これは僕にとって一生のアドバイスとなりました。
基礎をしっかり踏まえたら、後は好きにやれば良いという価値観に導いてくれたと思います。

​だからギターでも細かいエラーとかは気にしないで、むしろそれが味になるように…と心がけています。


与える人だった
​

​裕福な人だからできる、という事もありましたが…
とにかく惜しみなく、与える人でした。
物質や金銭だけでなく、時間や労力も費やすのです。

彼女ならお金がなくても、人を助けていたでしょう。

おばさんから受けた影響は、計り知れません。
​信念や経済的な価値観に至ります。
まだまだ語ることは沢山ありますので、また書こうと思います。

​今回は、僕がどうしても話さずにはいられない、おばさんについてシェアしました。
テレビなどで、そういう素晴らしい人の特集などもありますが…
僕の人生の中で、実際にこんなに良くしてくれた人がいました。
​
そして他の人のために尽くした姿を、3年半見る事ができました。
その経験を持てた事は宝です。
​出会いを下さった神様に感謝しています。

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