海外の製品は、気が利いてません。
例えば、ビニールラップ一つとっても日本とは全く質が違います。
日本のラップは簡単に切れますが、海外のは切れ味が悪いです。
爪切り、ハサミ、鉛筆削りなど、刃物系は粗悪です。
よく腹が立ちました。
日本は過剰包装ではありますが、開封しやすい工夫がなされてます。
海外のはそんな気遣いはありません。
「一体どこから開けるんだ?」
とはやる気持ちをあざ笑うかのような包装で、怒りが爆発し、力でねじ開けてしまいます。
海外のボールペンは最低です。
ボールの滑りが悪く、インクがかすれたり、出なくなる事がしょっちゅうです。
シャープペンシルは力を入れるだけで折れて、書けなかったり。
消しゴムは消すと逆に汚くなったり。
100円ショップが世界を席巻するのも頷けます。
国内の競争に揉まれたからこそです。
人は一旦良いものに慣れると、後戻りしづらいです。
世界中の人たちに、安価で良いものを提供するに限ります。
そうすれば何でも求められます。
100円製品が世界のスタンダードになれば、国内のニッチ産業も注目を受けるでしょう。
必要なのはブランディングです。
見つけてもらう為の情報発信です。
日本人は内気で、かっこよく見せる事に慣れていません。
アメリカ人は上手です。
自分の見せ方を学ぶところがあります。
でも、僕はあまり考え過ぎなくても良いと思います。
自分を変える、というよりターゲットを絞るだけです。
日本人が海外のスタンダードに寄り添うのではなく、普通を貫いた方が逆に効果があると思います。
普通を売りに出来るなんて、楽な話です。
サイトや言語の問題などをクリアすれば、いつも通りでやればいいかと。
国内の競争で苦労した分、外人相手に儲けて欲しいです。
ものが良ければ、それ自体が語ってくれます。
でも使えないもの、例えばアートなどはストーリーを添えてやる必要があります。
今は、観光客がSNSで拡散してくれる時代です。
良いもの、ストーリーを探して買いに来てくれます。
我々には当たり前の事なので、外人の感覚で見るのは難しいです。
この日常は海外ではアメイジングだったりします。
僕はアメリカ、ブラジル、オーストラリアで暮らしたので、比較が出来ます。
爪を切る、ラップをかける、字を書く、そんな日常の些細な事にも、僕にとっては今も感動をもたらしてくれます。