僕は普段、過去数十年の音楽しか視野にありません。
それが全てのように思いがちです。
でも聖書の世界を見ると、音楽(賛美)は常に共にありました。
一体どんな音楽だったのか?聴いてみたいものです。
バッハ以前の音源と言っても、それもグレゴリオ聖歌とか。
それくらいしかイメージが湧かないでしょう。
でも、聖書には創世記にすでに、ユバルという人がいました。
つまり天地創造のすぐ後に、ミュージシャンは存在しました。
ユバルは琴と笛をとる音楽家、芸人の祖先となった。旧約聖書の創世記
旧約聖書に詩篇という書物があります。
聖書の中で最も長い書物です。
ダビデ王が書いた部分が多いと言われています。
人間の苦悩や喜び、神への祈り、感謝、賛美が詩で表現されています。
中には、キリストの十字架のシーンそのものと重なる詩もあります。
十字架上からキリストが、自分自身と、処刑するローマ兵を眺めている情景が詠われているのです。
故にそれはメシア預言と解釈されます。
また別の箇所には、「6弦の琴に合わせ〜」と書かれているのもあります。
これには反応せずにはいられません。
「ギターのことか?」
ギタリストなら誰しもそう思うでしょう。
1 われらの力であられる神に喜び歌え。ヤコブの 神に喜び叫べ。 2 声高らかにほめ歌を歌え。タンバリンを打ち鳴らせ。六弦の琴に 合わせて、良い音の立琴をかき鳴らせ。 旧約聖書の詩篇81篇
紀元前1000年頃、もしくはそれ以上前に書かれたものもある詩篇です。
6弦の琴が今と同じチューニングだったかどうか?とても気になります。
また、ダビデ王はミュージシャンとしても、非常に卓越していました。
先代のサウル王には、ミュージシャン(たて琴)として雇われていたほどです。
昔の建造物で、今の技術でも再現できないものがあります。
同じように、音楽もそういうものがあったのかもしれません。
古いものは原始的で、ハーモニーも素朴だ、と思いがちです。
しかし真実は違うのでしょう。
凝り固まってしまう時には、想像の世界を旅してみるといいかも知れません。
その点、聖書は沢山の刺激を与えてくれます。
言葉だけなので、音は聞こえません。
想像力を使いましょう。