何かを達成する、ゴールにたどり着く、結果を出すのはいい事です。
報われた気分、勝利に酔いしれるのもいいでしょう。
しかし、それもすぐに冷めてしまうと言います。
人はサーモスタットのように、下がれば上げ、上がれば下げるように出来ているそうです。
だから勝利の美酒に酔っても、すぐに覚めてしまうのです。
逆に、どんなに落ち込んでも回復するのです。
落ち込んだ状態が続かないのはありがたいですが、浮かれ気分が覚めてしまうのは寂しいです。
覚めてしまうとどうなるか?
次のゴールを探さないといけません。
新しいゴール設定して、また自分を奮い立たせて、頑張った結果が同じ結果だとしたら?
何の意味があるのでしょう?
結果を出した結果、「それで?」と、やる意義を失い、鬱になる人が多いそうです。
僕はプロセスに旨味があると考えています。
「プロセスが報いであり、そのゲームを続けたいだけだ」「俺は負けるのが好きなんだ」とゲイリーヴィーも語ります。
となると、好きな仕事をする事がどれほど大切か分かります。
仕事を「遊びのように捉えられる、自分の得意な事」を仕事とすべきです。
人生の大半を仕事で費やすわけですから「嫌いで苦手な事」を選んではいけません。
僕はかつてそれをやりました、そして色んな思いをしました。
飲食店をシドニーで10年やりましたが、そもそも経験も情熱ありませんでした。
10年もやれば、ビジネスには慣れました。
ただ飲食業に関しては、最後まで情熱は湧きませんでした。
店を経営する傍ら、ギターの講師と演奏の仕事も始めました。
オージーに英語で教えるのは難しかったけれど、演奏の仕事は本当に楽しかったです。
これぞ自分の道だと思いました。
帰国してからは、また音楽から遠ざかりました。
でも今はブログやyoutubeでギターの情報をシェアしています。
演奏の仕事はありませんが、与えられた才能を使って今できる事をやっています。
好きな仕事ができる、続けられるためにどうしたらいいか?
状況は色々と変わりますが、仕事がもたらす幸せを思えば考えるべきでしょう。
今は個人でも好きな事を仕事にできるようになりました。
大儲けを狙うのではなく、自分の幸せのためにトライするのもいい理由だと思います。
大成功したビジネスでも、出口戦略を誤ると失敗に終わります。
そんなビジネスではなくて、「生きている限り自分が楽しめるかどうか?」が基準のビジネスです。