僕はジャンキーかもしれない白人に
$80もあげてしまいました。それは彼の話が上手かったからだと思います。
それ以外にも、金に不自由せず、忙しく、憐れみの心を持つ、独身というのが、いいカモの条件なのかも知れません。
うまい話しに乗せられたわけではありません。
せびられただけです。
僕は店が心配で、ちょっと可哀想にも思いました。
面倒な話に付き合わされるより、金をあげた方が早く切り上げられる…
いつも疲れていて、忙しいので、面倒くさい事だけは何とか避けたいのです。
彼はそういう人が世の中には一定数いる、と知っていたので色んな人に声をかけていたのでしょう。
お金をせびるのではなく、商品を売る場合にもストーリーは力を発揮します。
ストーリーに感情がやられてしまうのです。
モノと値段だけ見て、即決というのは少ないでしょう。
気を付けるべきは自分の状態です。
よく見極めるには疲労は禁物です。
いつも疲れていて、忙しい人は沢山います。
何か欲しいものがあったり、気になるものがあると、とりあえず買ってしまう…
そういう人たちは危険です。
ちょっと気になる事かも知れないけど、ストーリーであおってくるマーケターに出くわしてしまうと簡単にやられてしまいます。
マーケターだけでなく、レヴューでもやられると思います。
恐怖心をあおるのがマーケターです。
今すぐ始めないといけない、そんな感じにさせられます。
そしてその解決を、結果を今すぐ買う事ができると約束するのです。
その商品がコピーだったり、少し劣っていたり…実は商品の質はあまり問題ではありません。
ストーリーが自分に当てはまるものだと途端に感情移入してしまうのです。
疲労を甘く見てはいけません。
ちょっとした心のスキを突かれると、もう耐えられないのです。
さらに特典や、ディスカウントなどで追撃します。
アルコールが入り、おまけに深夜である場合、理性的な判断が出来なくなります。
世の中にはそういう人たちが、必ず一定の割合でいる…というのが悪いマーケターの狙いなのでしょう。
そして実際に購入する人たちがいて、セールスが成功しています。
だからこそ、同じ手法でストーリーと品を変えれば何でも売れる、と思っているのでしょう。
一度は騙せる、でも二度は無理…そんなテクニックに依存するなんて間違ってます。
そんなストーリーの使い方は良心のためにやるべきではありません。
それこそあの白人と変わらないと思います。
本当に大切にしている事のためにストーリーを使うべきだと思います。
大切にしているなら必ずその理由となるストーリーがあるはずですし。
それは本心ですから、二度、三度と買ってもらうためにも通用すると思います。