僕が1年間暮らした、ミナスジェライス州、ベロオリゾンテは、ブラジルの中も古い街だそうです。
サンパウロ州、リオデジャネイロ州、バイーア州に隣接した、内陸の高原地帯にあります。
でも観光地のトップには選ばれないので、知らない人がほとんどでしょう。
音楽通ならご存知かも知れません。
ミルトン ナシメント、ジョアオ ボスコ、トニーニョ オルタなど超個性派アーティストを輩出しています。
ブラジルの宝を育んだ、同じ土地の空気を吸えたのは良かったです…偶然とはいえ。
今回はそういう話じゃなくて、マンゴについてです。
マンゴが激美味かった のを覚えています。旬になると獲れすぎて、近所同士シェアしてました。
甘さはもちろん、デカさもすごい。
これがものすごい量で食べきれないほどなんです。
で、どうするか?
みんなジュース用に凍らせて保存してました。
牛乳で割って飲むんですけど、その味が忘れられません。
死ぬほど飲ませてもらいました。日本を思うとすごく贅沢だなと。
ブラジルでは自然の恵は異常に安く、日本の車やその他諸々が異常に高価です。
関税が100%以上(だと思います)かけられます。
だから金持ちしか買えませんが、貧乏でも食べていけます。
僕が住んでいたミッション ベタニアには、デカイ木が道路にはみ出して生えてました。
ある時、バンドメンバーと機材の運搬だか忘れましたが、ミッションの前の道路で談話中…
「ボゴっ!」
と足元で鈍い音がし、目をやると…巨大なマンゴの死体が。
何と空から降ったようです。
見上げると巨大な木は熟れたマンゴをぶら下げていました。
しかもかなり高い位置からです。
木の高さ+ミッションの敷地と外の道路とに格差がありました。
頭に当たっていたら、そこそこ痛かったでしょうね。
クラッシュして、顔にメルトダウンだったかも。
「ノッサ!(Oh, my〜)あぶね〜!こわっ」
サンダルだった僕の足は、返り汁を浴びていました。
そんな感じでブラジルのマンゴは美味しく、空から降ってくるほどチープなものでした。
もし行く機会があれば、堪能しない手はありません。是非どうぞ。