hkblog
  • Blog
  • support
  • Podcast
  • Guitar
  • About me

どれだけお金を稼いだか?より、どうやってお金を稼いだか?の方が重要だ

6/26/2018

 
「どれだけお金を稼いだか?より、どうやってお金を稼いだか?の方が重要だ」とゲイリーヴィーは言います。
これは考えさせられます。
食品、飲食業、不動産業、エンタメ業、etc,,, それぞれの業界で、本当はこうあるべきという理想がありながらも、できてない現実があります。
​
画像

理想と現実の狭間で苦しむ、誰もが経験している事です。
​
​僕も以前、小さな弁当屋をシドニーでやっている時に、それを痛感しました。
できる限り、新鮮なものを売りたいと努めていました。
それはうまく行きました。

サーモンとチキンを使ったメニューに絞り、仕入れをシンプルにしました。
(当時は知りませんでしたが)80:20の法則を実践していました。
この場合、利益のうち80%は20%のメニューが叩き出すという考えです。

それで、売れ線20%のみに力を注ぐわけです。
他の80%を諦める事で、オペレーションがシンプルになるわけです。
人件費削減、ストレス軽減、仕入れのトラブル軽減が、利益増に繋がります。

サーモンとチキンを大量に仕入れるので、値段を交渉できたり、融通を効かせてもらえたりします。
種類を絞ると、数量の調整がシンプルになり、それがいつも新鮮なものを提供できる鍵となりました。
僕の店が売れているのを見て、韓国人が目の前にコピーみたいな店を出店しました。
最終的に、周りに8件の韓国人の店が出来てしまいました。
赦せなかったのは、彼らは前日の売れ残り寿司を翌日朝から販売していた事です。

彼らはセンター工場で夜中から作ったものを、店にデリバリーするやり方です。
まずいだけでなくリスキー極まりないです。
韓国人は日本食に対して何の感情も持っておらず、単純に「売れりゃいい」と割り切ってます。
他の店から流れてきた客から

「これ、今日作ったやつ?」
​

と訊かれるのは屈辱でした。

「当たり前じゃん、やるわけない。一度も!一度たりとも昨日のものなんて売った事ないよ」
​

と毎回怒って答えました。
​
​テイクアウトのお店なので、お客がいつ食べるのか知りません。

しかもオージーですから、生ものに対する感覚が違います。
僕は売れ残り商品は、翌日にバイトの子達にあげて、それ以外は捨ててました。

その点については、真面目にやっているつもりでした。
でも一方で、やりたくない事もやってました。
揚げ物は体に悪いけれど、オージーは揚げ物大好きです。
日本食はヘルシーとか言いますが、彼らは結局揚げ物しか買いません。
​

不本意ながらも、ここでは商売だと割り切りました。
一方では価値観を貫き、他方では妥協する、一貫性の無い僕でした。
そしてもう一つは、味の素です。
向こうでは、MSGと言って毛嫌いされます。
ラーメンには、一人分に結構な量が入ってます。

究極の出汁とか言っても、結局は味の素の味です。
どの商品にも化学調味料は欠かせません。
いくら仕込みに苦労かけても、そのひとさじには敵わないのです。
そこも悪いと知りながらも、妥協しました。
と言っても、うちの場合はラーメンなど比較にならないほど微量でしたが…
​
​
150食に対し、1スプーンの割合で照り焼きソースに混ぜました。
入ってないと言ってもいいくらい、本当に極めて微量なのです。
​それでも非常に心苦しかったです。
10年お店をやっていて、多分3回くらい訊かれた事があります。

「MSG使ってる?」

「いや、使ってないよ」
​

と最初は嘘をついたんです。
訴えられるかとビクビクしていました。

もう本当に嫌気がさしました。
​こんな商売やりたくなかったです。

そして最後には「ほんの少しだけ使っている」と正直に言いました。
使っていた量を正直に見せれば、良かったのかも知れません。
正直なビジネスをする事の難しさを知りました。
何のヴィジョンも無い人が、お店をやってはいけないんだと感じました。
とりあえず売れる店を始めてしまったのが、悩みの元でした。

そもそも当時は何も知らない子供でした…
色んな事に妥協を強いられ、みんな苦しみ、もがくわけです。
でも、今や誰もごまかす事ができない時代となりました。
検索すれば何でも分かってしまうからです。

だから今はもっと苦しい時代だと思います。
知らなかった頃は、ただ目の前に与えられた仕事を頑張れば良かったのです。
今は知る事もできるし、自分の事も書かれてしまう時代です。
金の為に働くだけでは許されない時代になってきたかも知れません。
働けば世の中が良くなる、人の為になる、とも限りません。
パン製造工場で頑張って菓子パンを沢山作る、それは病人を沢山作る事なのかもしれない。

コンビニ弁当工場で「自分は絶対食べないけど、仕事だから頑張るぞ!」ってどうなのでしょう?
黙って上から与えられた仕事を頑張ればいい、それが何に繋がっていくかは知らなくてもいいのでしょうか?

かといって、その仕事をしなければ自分が、家族が生きていけないと悩みます。
​色んな人の事情があり、色んな矛盾の中で生きてます、僕もそうでした。
「そんなの当たり前だろ?世の中そう言うものさ、答えなどない」

その意見に僕は反対です。
大企業にリーダーシップが無い、それだけです。
その上に立つ投資家にリーダーシップが無い、それだけです。

大企業が世の中に悪と毒を撒き散らして稼いだ事は、バレてます。
それを恥じようとしないからダメなんです。
もはや情報はあり、何が体に悪いか、誰がそれを提供しているのか、ハッキリしています。
​
じゃあ我々は無力なのか?といえば、そうでもありません。
​
​アメリカでは個人事業が今大ブームとなっています。
彼らの反骨精神は素晴らしいです。
世の中を少しでも良くしてやろうと、立ち上がる個人が後を絶ちません。
​
これはリーダーシップの問題です。
僕はこれまで色んな失敗、恥ずかしい事をしました。
それでようやく、こんなんじゃだめだと悟ったんです。
アメリカの事情を知って、感動しました。

​純粋に人の為になるビジネスは出来るんだと。

副業でも、起業でも、自分がやりたいように出来る、完全なコントロールがあるのは特権だと思うわけです。
​
​だから、

「どれだけお金を稼いだか?より、どうやってお金を稼いだか?の方が重要だ」

ゲイリーヴィーの言葉が刺さります。

コメントの受け付けは終了しました。
アマゾンで買い物する
楽天市場で買い物する



    メール送信はこちら
送信
過去の記事へ
クリエイティブコモンズに基づいて次から使用された写真: Thomas Geiregger, kertojanaani.fi, 305 Seahill, simplicityhunter, 305 Seahill, mrhayata, Kanesue, Courtney Emery, Mariam Marie, upslon, Olivier Bruchez, Ivan Radic, pratiproy, simplicityhunter, *PaysImaginaire*, Tom Marcello, Simon_sees, Kirt Edblom, Eli K Hayasaka, Bengt Nyman, InSapphoWeTrust, lorenkerns, plindberg, bernhard.friess, richzepol, Historyworks Photography, mrhayata, faungg's photos, ☻☺, coniferconifer, anonimus17, Supermac1961, Pawel Maryanov, Supermac1961, Jamie Smed, It's No Game
  • Blog
  • support
  • Podcast
  • Guitar
  • About me