マジックを仕掛ける側としたら、何故こうなのか?をいつも研究していると思います。
ジョー パスのソロギターなど、パーツを見ると、結構基礎的な割にアメイジングです。
僕はそこが好きです。
簡単な言葉を使うので、聴き手とコネクトしやすいです。
その使い方が鍵となります。
間の埋め方、ラインのシェイプ、緩急の付け方、繋げ方、ダイナミクス、音色、粗さ強引さと繊細さのバランスなどに惹かれます。
どんなコード、スケールとかいう事も大切ですが、それは英語を教科書で学ぶみたいなものです。
文字だけでは抽出できない情報なんです。
コミュニケーションですよね。
単純に言葉の羅列ではない、よく聴いて意図を感じ取る事が大切です。
人と話していても、色々感じると思います。
例えば、この人の語彙力は凄いなとか。
この人は詰まりながら話すけど、しっくりくる言葉を探してるんだなとか。
この人は大げさに感情を込めて話すけど、大して中身はないとか。
この人は話は上手いけど、嫌味な感じとか。
この人は簡単な言葉を用いて雄弁に語るなとか。
この人は特別な事は言わないけれど、凄く親しみを感じるとか。
この人は聞き手にまわって何も言わなかったりするけど、表情だけで満足してしまうとか。
僕の好きなのは、最後の3つです。
長く付き合いたい、いつも話したくなるというタイプの人です。
誰でもそんな友達が欲しいのでは?
僕の場合、凄い人、圧倒されるような人からは、好きというより勉強材料という気持ちの方が強いです。
でも、学んだ後、それをどう活かしたいのか?となると、すぐには使い道が見えません。
というか、そのままやるわけにもいきませんし、自分なりの昇華方法を考えないといけません。
凄さ、新しさ、奇抜さの研究も大切かと思いますが、
長く聴いていたい、飽きない、共感性という要素の研究も凄く大切なんじゃないかと思います。
僕的には前者と後者で2:8くらいです。