hkblog
  • Blog
  • Podcast
  • Guitar
  • ebooks
  • support
  • Blog
  • Podcast
  • Guitar
  • ebooks
  • support

hitoshi kawai

Experiences & Experiments

Looseness

8/21/2018

 
留学時代、アメリカのローカルの層の厚さ、レベルの高さに驚きました。
誰でも教育が受けられる事、演奏の機会が至る所にある事にも。
フルタイム、パートタイム問わずミュージシャンをしながら学ぶ人も、趣味の人、年齢も様々です。
そもそも家が大きいので、ガレージでリハーサルできます。
教会でもしょっちゅうライブをしてます。
もちろんカレッジでもプラクティスルームやリハーサルルーム、コンサートホールなど完備されてました。
​素晴らしい環境でした。
日本では1990年当時、バンドと言えば楽器屋のリハーサルスタジオくらいなものでした。
今ではカラオケ屋(ギターだけですが)や公民館などもリハーサルできます。
でも有料ですし、数も少ないです。
今もなお、日本は遅れているのかも知れません。
感心したのは、みんなハングリーでオープンマインドだった事です。
​驚いたのは、ラフさが目立つ事。
きっちりやりません。
演奏するのは特別な事ではなく、正確にキメる事がゴールではないと感じました。
日本人はとても正確ですが、その部分は外人は不得意です。
でもそれはそれでもいいのだ、その方がらしい演奏だと知りました。
キレとかいう表現がよく使われますが、僕にはどうもしっくり来ません。
ある黒人ドラマーが、まさにそんな感じの叩き方をしてました。

「彼の事どう思う?」

友達のアンディ メンドーザというドラマーが、耳元で尋ねて来ました。


「すごいな、でも何て言ったらいいか分からないけど…」

「硬いと思わないか?俺はああ言うのは嫌なんだ、柔らかにやりたいんだ」

「なるほど、ああ言うのは確かに硬いよね…」

言葉一つで感じ方に納得できました。
それがなければ、キレと思い込んでいただろうと思います。
硬い、柔らかいとか、しなやか、軽やか、重々しいという表現は、僕にはしっくり来ます。
​その方が音楽的に感じます。
キレというと、かっこよく聴こえるのですが、キビキビした感じ、シャープな感じ、細かく正確に、みたいに感じます。
それも沢山ある表現の一つに過ぎません。
そもそも時間は数字で枠が仕切られてる訳でもない。
小節線や拍は便宜上想定するものの、物理的に音楽の中には存在しません。
キレとかシャープさというと、スタッカートのように音を切る感じの表現に使われると、分かりやすいです。
だから全体の表現の一つです。
でも全体の雰囲気やある人を表現する時には、ちょっと違うんじゃないかと思う訳です。
デジタルな視点しかない人は、キレとか正確さが物事の基準としてしまうのでしょうか。
歌番組でダンスを見てると、細々とした事を必死にシンクロさせているようです。
硬くて、一生懸命やりすぎて、余裕がない感じです。
肉体的動作の限界に挑戦している感じは伝わって来ます。
でも、それだけなのか?それを表現したいのか?と疑問に感じます。
実は正確さだけではなく、感情に任せてフリーに、ゆるゆるにやるのは難しいです。
拍や小節線から自由になる技術は、シンガーから学ぶといいです。
ジャズやブルース、カントリーシンガー、またはホーンプレイヤーから。
演歌歌手もいいです。
​ジャズドラマーになると、自由という意味が分からなくなるほど自由です。
ルースにやるのは時間軸を曲げるような、というかそれに逆らうような技術なので、難しいです。
時間軸に合わせながら、そこから自由にやれなければ戻って来れません。
だから難しいです。
時間軸に正確に合わせるマスターはロボットでしょう。
今の若者の関心事は、人間とマシンが一体化する現実へ向かっているサインなのかも知れません。

メールで更新をお知らせします

* indicates required

コメントはクローズされています。

    About me

    河合仁士
    愛知県安城市
    B型
    ミニマリスト
    ギターブログ
    ポッドキャスト
    クリスチャン
    ​
    著書


    ​Archive

    1 月 2021
    12 月 2020
    11 月 2020
    10 月 2020
    9 月 2020
    8 月 2020
    7 月 2020
    6 月 2020
    5 月 2020
    4 月 2020
    3 月 2020
    2 月 2020
    1 月 2020
    12 月 2019
    11 月 2019
    10 月 2019
    9 月 2019
    8 月 2019
    7 月 2019
    6 月 2019
    5 月 2019
    4 月 2019
    3 月 2019
    2 月 2019
    1 月 2019
    12 月 2018
    11 月 2018
    10 月 2018
    9 月 2018
    8 月 2018
    7 月 2018
    6 月 2018
    5 月 2018

    Category

    すべて
    Australia
    Brasil
    Health & Fitness
    Minimalism
    Music
    Philosophy
    Podcast
    Q
    U.S.A.
    Work

    RSS フィード

このブログを気に入って下さった方へ

このブログの運営に力を貸して頂けませんか?
お金を払わずにサポートして頂ける方法を、ご紹介します。

​今日、アマゾンか楽天で何かお買い物されますか?
​
​下のボタンをクリックしてから、お買い物して頂くと、数円~数百円の紹介料が、僕に支払われる(アフィリエイトシステム)になってます。
貴方に費用は一切かかりませんし、商品価格に料金が水増しされている事もありませんので、ご安心下さい。

​ありがとうございます!
アマゾンへ行く
楽天市場へ行く
Proudly powered by Weebly

    お便りお待ちしてます

送信
写真はクリエイティブ コモンズにしたがって使用されます。 Thomas Geiregger, kertojanaani.fi, 305 Seahill, simplicityhunter, 305 Seahill, mrhayata, Kanesue, Courtney Emery, Mariam Marie, upslon, Olivier Bruchez, Ivan Radic, pratiproy, simplicityhunter, *PaysImaginaire*, Tom Marcello, Simon_sees, Kirt Edblom, Eli K Hayasaka, Bengt Nyman, InSapphoWeTrust, lorenkerns, plindberg, bernhard.friess, richzepol, Historyworks Photography, mrhayata, faungg's photos, ☻☺, coniferconifer, anonimus17, Supermac1961, Pawel Maryanov, Supermac1961, Jamie Smed, It's No Game