僕にはできない事が沢山あります。
出来る事は少ないです。
いや、「やれば出来ると思った方がいい」と思っていて、「何でも出来るが、全ては出来ない」と考えています。
性格はポジティブです。
でも普段読まない本を読んでみて、「これは僕には無理だ…」となってしまいました。
「Jazz 遺言状 - 寺島靖国著」はジャズを語る人の本です。
全く興味が湧きませんでしたが、歳をとって「読んでみようじゃないか」と手に取りました。
それが面白いのです。
演奏する側の気持ちがゼロなのが新鮮です。
僕は傲慢でした。
「批評家だけは無視しろ」と思ってました。
でも、色々な楽しみ方を教えてもらえてありがたいです。
それにおじさん風な文章で、ちょっと暑苦しいのですが、それが何となく懐かしい感じもします。
言葉が多く、昭和な匂いがします。
でも感覚はワカワカしいと、僕よりずっと若々しいのが頭が下がるのです。
本が書かれたのが2018年8月で、80歳だと書かれてます。
夜型から早起きに変えたとか、自転車を始めたとか、毎日ジャズを2〜3時間真剣に聴いてたり、色んな人を聴いてたり…
お見事です。
僕は今ほとんどジャズを聴いてません。
カントリーばかりです。
でもこの本のおかげで、ジャズをもっと楽しもうと思いました。
そんな風に思わせる文を書けません。
僕は完全にプレイヤー目線でした。
それはそれでいい、そうでなければやれません。
でもここに至って、リスナー目線をもっと楽しみたくなりました。
僕のポリシーが「ギタリストのための演奏をしない事」だからです。
でもギタリストである以上、そうでない人の頭になれません。
だからこの本を読みながら、「僕には無理だ」と思いました。
リスナー目線を教えてもらうべきです。
僕もリスナーですが、やはり無意識に分析してしまうからです。