「情けは人の為ならず」いずれ自分に返ってくる、という意味です。
しかし、今僕はそれとは違うバージョンで使ってます。
「自分の心を守るために」優しさが必要だと思うようになりました。
「密室で人の本性が現れる」とある精神科のカウンセラーから聞きました。
例えば、車の運転中とか、自分の部屋とか…
あと、インターネットもそうです。
ネットでは、匿名というマスクをかぶって、普通なら言えない事を書いたりします。
僕は書いた事はありませんが、少し書かれた事はあります。
すごく嫌な気分になりました。
どれだけ良いコメントをもらっても、たった一言のネガティブなコメントの方が強烈なインパクトがあります。
非常に残念です。
いつまでも引きずってしまいました。
「Hurt people hurt people.」(傷ついてる人は、人を傷つける)とPat Flynnが誰かの言葉を引用しましたが、まさにその通りです。
David Hoffman という人が、良い反応の仕方を教えてくれました。
「一旦、自分の心の中に入れるんだ。そして、その人の人生を想像するんだ」みたいな事を言っていました。
その言葉で僕はかなり楽になりました。
「孤独なのかな…」
「病気なのかな」
「奥さんと上手く行ってないのかな」
「子供の問題を抱えてるのかな」
「会社でいじめられているのかな」
「メンタルな病に悩まされてるのかな」
「何かの依存症で悩んでるのかな」
「借金で苦しんでるのかな」
「頑張ってるけど認められないのかな」
「やりたい事があるけど、怖くて始められないのかな」
一瞬、ネットの向こうにいる相手を想像してみただけで、色々と浮かんできました。
その瞬間、その人の苦しみを共有できたような気がしました。
僕も程度の差こそあれ、そういう問題を通ってきたからです。
「みんなそういう臭いモノを抱えているんだよな」
「俺もその気持ち分かるよ…」
と思えた瞬間、気持ちが楽になりました。
優しい心を意識したら、自分にも同じ苦痛、悩みがあって、自分は人にぶつけたりはしないけど、その人はやっちゃったんだなと。
「優しさは強さ」だと思いました。
David Hoffman が言うには、結婚したい相手の条件の1位は男も女も、「優しさ」だそうです。
僕は優しい妻に恵まれて、本当に感謝です。
僕は優しい人が好きです。
僕も優しい人になりたいです。
今の時代は、自分の心を守るためにも、優しい心を持たなければならないと思いました。
特にネットで情報発信する人はなおさらそうです。