僕はジャズが好きです。
そしてトリオやクォーテットなどのコンボ編成が好きです。
どうしてかと言うと、個性のぶつかり合いだからです。
ミニマルな編成だと一人ひとりの裁量が増えます。
そしてコミュニケーションも密になりやすいです。
そこが聴いていて楽しいです。
バンドの人数が増えれば、誰かが遠慮したり、面倒になります。
その点、トリオは三位一体とあるように、理想の形だと思います。
どれが欠けても成り立たない、そんな感じです。
ミニマリストのライフスタイルも似たようなものがあります。
モノが減るほどに、自分を表す一つ一つの重要性が増します。
これ以上捨てると、自分らしさが損なわれると思える所までそぎ落とすと、何かが見えてくるかも知れません。
ジャズは個性のぶつかり合いです。
調和や統一感は非常に大事ですが、同時に主張も大切なのです。
モノも統一感が大切ですが、主張を感じるモノがあってもいいです。
それがお気に入りならば、そうです。
「外し」はスパイスになります。
ユーモアにもなります。
「決まり切った雑誌の真似はやらない」という、余裕が感じられます。
自分の尺度が全てだと言い切れるのは素晴らしいです。
自分が良いと思うのが、それで良しなのです。
ジャズを聴いていて、そういう感性が共通しているように感じました。
ミニマリストはライフスタイルを通してジャズを演奏しているのだとも思います。
ジャズは必要最低限の機材で、極上の音空間を紡ぎ出すからです。
ミニマリストも必要最低限のモノで、自分にとっての極上空間を演出するからです。