インスタグラムで拡散される世の中になって、ビジネスの立地の良し悪しは問わなくなりました。
むしろ隠れている方が、気になるのかも知れません。
「隠れ家的な」と形容される立地の方が有利だとすれば、土地代も安くていいです。
出かけた先でお茶したくなり、妻が選んでくれた店が半田市の「入口屋」と言うカフェでした。
ナビがあるから辿り着けたものの、どう考えても見つけにくい立地にあります。
古風な和をおしゃれな感覚に見せるお店です。
広々として、柔らかく、薄暗く、かっこいい雰囲気です。
席数が25くらいなので、たっぷりな余白が贅沢さを演出します。
天井も非常に高くて良かったです。
西尾産抹茶をふんだんに使った、メニューが目白押しです。
ラテ、ぜんざい、かき氷を頼みましたが、砂糖の甘さは抑えめで、抹茶の甘みが引き立ちました。
西尾産抹茶三昧の贅沢な時間となりました。
もう一つ、岡崎市にある「アガペ」というカフェに朝行きました。
店名がクリスチャン的(いわゆる無条件の愛)で、気になったからです。
バイトに尋ねると、関係なさそうでした。
店は住宅地の中にあり、これまた見つからない店の典型です。
インスタグラムで拡散されるメニューがあるそうで、9時開店と同時に満席に近くなります。
DIYが好きそうなお店のインテリアでした。
木々がガラス越しに、美しかったです。
雑草ですら店の中から見ると、不思議と草原の中にいるような錯覚を醸します。
「入口屋」とは全く違うけれど、いずれもジャズが流れており、快適空間の付加価値が強力です。
コーヒーも美味しかったです。
モーニングは100円増しで提供されます。
僕はボリューム的にもう少し欲しかったです。
ヴィジュアルが良ければ、質で勝負できる世の中になったと思います。
ヴィジュアルだけだと、後で悪い事をSNSで書かれてしまい、逆効果かも知れません。
今は単なる話題性だけで売れてるかも知れませんが。
質をキープしつつ、儲けがある状態を作れば、継続できます。
ビッグヒットを狙い、コアなファンを失うと、死を招きます。
今や飲食もメッセージが大切で、それが伝わる人だけ来てくれれば良い、という感じです。
ネットの拡散力、集客力はこれまでの常識を変えました。
自分ができる範囲内で、楽しめるようにやる、そんな贅沢をやっている人はやっています。
僕もそれをしたい、それは幸せな生き方です。
ギターレッスン、演奏、色んなこだわりをシェアできます。
無理せずに、欲張らず、売れ線に迎合せず、やっていいのです。
贅沢な話です。