誰もが何かに影響を受け、何かを作ります。
あからさまにやれば、パクリとかコピーと言われます。
そうでなく、自分なりのやり方で違うものに仕上げなければいけません。
影響を受けたなら、そうだと言うべきです。
大好きな
EGLIKEブログで、僕の事が書かれていて本当に感激しました。
ご自身で僕の記事をノートにまとめあげた写真が掲載されています。
実はメールを下さる方々の中には、ダウンロード資料をプリントアウトし、書き込みされる方がいらっしゃいます。
EGLIKEさんのように、「自分用教則本(ノート)」を作られた方もいます。
自分のフィルターにかける作業がどの世界でも鍵となる、と思います。
「自分はどう理解したのか」書いてみると、確認できます。
わかっていないと、自分の言葉に変換できないからです。
自分に分かるように、自分のスタイルに合わせるためにまとめる作業で、一段理解のレベルが上がります。
さらに、「人に教える」想定でブログなどでシェアすると最高です。
「これで分かってもらえるだろうか?」といくつかの視点で眺めるからです。
教える事で、自分が一番学びます。
僕が好きなのは、表面的には真似をせず、そのスピリットを継承する事です。
「自分を貫く」それはジャズの精神です。
僕は微力ながらもコンテンツ配信でそれをやっているつもりです。
その精神を持っていれば、たとえ何かに影響を受けたとしても、違うものに昇華します。
元ネタが何かは本人はよく分かっているけれど、でも誰も気づかない。
それについて大好きなエピソードがあります。
マイケル ジャクソンの「
Billie Jean」は実は、ホール&オーツの
「I can't go for that」からのパクリでした。
「We are the world」の忙しいレコーディング中に、マイケル ジャクソンがダリル ホールに話しかけました。
「気を悪くしないで欲しいんだけど…実は"
Billie Jean "は "I can't go for that" のグルーヴを盗んだんだ」と正直に伝えたそうです。 「気にするも何も、君は全然違う風に仕上げたじゃないか」と応えたそうです。
「気がつかなかったけれども、マイケルにそう強く言われて、後から聴いてみると、やっぱり僕らの曲のグルーヴだった」
両方とも大好きな曲です。
このインタビューを聞くまでは、気づきませんでした。
キングオブポップの正直さが微笑ましいエピソードだと思います。
あからさまに分かるものは先に許可を得るべきです。
大好きなラリー カールトンの「
Room335」は、スティーリーダンの「
Peg」のリフに酷似します。
カールトンはアルバム「Aja」のスコアを作成し、スタジオミュージシャンとのコミュニケーションの中心にいました。
極めて身内での拝借アイデアだったわけです。
当然、ドナルド フェイゲンに許可をとったそうです。
両方とも大好きな曲ですが、そんなやり取りがあったと聞くと、やはり微笑ましいです。
コピーしたら怒られます。
でも、インスピレーションにとどめ、別のものに仕上げるなら喜ばれるでしょう。
そうあるべきだと思います。