海外に住んでいた頃、引越しを沢山しました。
まず日本から、外国、そして日本に帰国。
そしてそれをくり返すだけでなく、外国の中で何度も引っ越しました。
引っ越すたびに、荷物は減りました。
だから日本に住み続けた日本人と比較すると、すでにミニマリストと呼べる生活をしていたと思います。
でも、日本に帰国して8年目に、少し荷物が増えたような気がしました。
もちろんそれは娘のものがほとんどです。
僕のものはあまりなかったけれど、でも帰国する前に箱詰めしてから、触ってないものがありました。
そしてある事に気づきました。
「引越しの時にしか見ないものがある」です。
例えば、写真や卒業アルバムなど。
初恋の子のページと、自分のしか見ないので捨てました。
娘や妻のものは捨てられないので、自分のものを捨て始めました。
そうしたら、スカッとしました。
過去との決別です。
「こんなもんなくても生きていられる」と思った瞬間、捨てるのが楽になりました。
そして減れば減るほど、今の自分にフォーカスし始めたのです。
「自分とは誰なのか?」過去の自分も自分、だけど過去に縛られてしまってないか?
そんな感じで、捨てる事の喜びを知りました。
今この瞬間を生きている事を感じたいです。
なぜならそれしか出来ないからです。
過去の呪縛となるモノで溢れた部屋にいたり、持っている人を羨む心で過ごしていたりすると、それが出来ません。
テレビは企業や政府のための洗脳マシーンです。
ある特定の幸せのイメージを刷り込みます。
それがないと不幸だと煽るためです。
そう宣伝し、買わせます。
流行りを作っては、また新しい流行りを作ります。
巧妙です。
でも僕は完全に自由でした。
なぜなら海外で過ごしていたからです。
テレビも雑誌も分かりません。
だから騙されずに済んだのです。
洗脳されている人たちを見ると、心底気の毒に思います。
洗脳された人たちの特徴は、自分で考えられないという点です。
外部からの情報に頼ります。
自分の心の声に頼ろうとしません。
全てがアウトサイドインです。
洗脳されていない人の特徴は、インサイドアウトです。
ミニマリズムの好きなのは、インサイドアウトだからです。