「世に出したものだけしか測れない」
いくら頑張っても、いくらいいアイデアがあっても、結果しか見てもらえません。
自分の中ではプロセスが大切ですが、人は違います。
それを考える時、プロとしての自分と、人生全体の中の自分を分けて捉える必要があります。
プロとして捉えるなら、世に出す事にフォーカスします。
それは勇気が必要です。
そこに到るまでのプロセスは勇気も必要ですし、忍耐も必要です。
また楽しみ、味わう事も大切です。
でもそれは自分(または仲間)しか分かりません。
出してからの評価を恐れて、最後の一歩が踏み込めない事はよくあります。
しかし出す事が仕事なのです。
リスクを負う事なしに、良い仕事はできません。
誰もやった事のないもの、違うものを提供できると思えるもの、そういうものを持っているなら、やるべきです。
バカにされるかも知れない、受け入れられないかも知れない、そういう恐れがないものは、すでに世に溢れているものです。
そしてそういうものは、リスクもないし、やれば一定のニーズがある事も知っています。
マーケティングでは、すでに世にあるものをやれば、外れる事はないと言います。
すでに世にあるものを、少しベターにして売れば良い、と。
しかしそれは良い仕事とは言えません。
音楽でも同じです。
パクった挙句、それよりもっと派手にやるとか。
パクっても違うものに仕上げるならいい、けれど狙ってやるのはどうかと思います。
そういう手口で成功した人は、結局そういう路線を継続するように見えます。
リスクを負うタイプの人は、そういう路線を行きます。
長い目で見ると、作品が人生を表してしまいます。
結局、世に出したものでしか評価されないからです。
それならば、正直なものを出すまでです。
世に出したもので、測られてしまうのです。