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Green

7/12/2018

 
シドニーにいた時、最後の3年半くらいですがギグを貰えるようになりました。
お店をしながら、音楽教室で教えながらなので、週末限定でした。
電話で、日時、場所、金額、どんな感じの仕事か、誰とやるのかを伝えられて、現地集合というものです。
「彼女はグリーンだ」

「?」

「つまり経験ないって事」

僕は自分より経験ない人と仕事をした事がありませんでした。
少し戸惑いましたが、来るもの拒まずの僕は引き受けました。

「大丈夫、ヒトシならやれるよ」

いつもテキトーなスティーヴはそう言って電話を切りました。
何度か演奏してるモスマンクラブは、家から10分もかからないし、快適な所です。
まぁ何とかなるだろう、と挑みました。
確か僕、ベース、ドラム、そして新人のシンガー(女の子)だったと思います。
現場でシンガーが持ってきたコードチャートを見て、困りました。
知らないポップソングばかり…コード進行自体は簡単なんだけど、歌詞の上にコードが書かれているだけのやつ。
それだといつコードが変わるのか分かりません。
曲を知ってないと厳しいです。
せめてテンポやグルーヴ、スタイルが書かれていればいいのに。
リハの時間は無いし、そのままテキトーにやるしかない。
始まってすぐ修羅場と化しました。
経験が少ないシンガーはその場でリード出来ず、リピートするのか、いつ終わるのか、どうして欲しいのか、早め早めにサインが欲しいんですけど、まだ難しい…
僕がそういう時に、強引に作れるだけの、力と引き出しがあれば良かったんです。
要するに僕も経験が足りないって事でした。
いつも周りがなんかいい感じにまとめてくれる。
僕はちょっとスパイスになれば良いだけのポジションが多かった。
3セット終わるまでが長く感じました。
モスマンクラブなら、ドリンク飲みながら、オーシャンヴューを楽しむ余裕すらあるのに、3セットなんてすぐなのに…

頭痛が酷く、すぐに帰宅しました。
力量の無さ、ぶざまな映像がぐるぐる頭の中で繰り返し流れてました。
つくづく、経験からしか学べない事があるんだなぁと。
そう考えると、それはそれで良い経験になりました。

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