世の中クレイジーです。
金を払ってレコードを買うとか、音楽など無料なのに、面倒臭いのに、よくやります。
登山とか、苦しいのに、金を払って、休日返上してまで、クレイジーです。
そこら辺走ればタダなのに、わざわざ金払って、ジムで走ったり…
情報などググれば何でもあるのに、高額情報商材なるものを買ったり…
なぜ無料で入手できるのに、購入するのでしょう?
また、なぜ面倒な事にわざわざ金を払うのでしょう?
「時間を買うのだ」「達成感を買うのだ」「夢を買うのだ」などの理由があります。
人は安きに流されます。
だから金を払ってでも、苦労を買った方が良いのでしょう。
その事はよく分かります。
ギターの教則本をアマゾンebookで販売しています。
その中身の大半は、ブログですでに公開しています。
また、動画でも説明している事です。
それなのになぜ本なのでしょう?
色々考えました。
本にはノイズがありません。
その意味では本当は紙の書籍が理想なのですが、今のところ僕にはebookしかオプションがありません。
ebookはブログよりはノイズが少ないです。
youtubeでは、「あなたへのおすすめ」などエンドレスにノイズが襲います。
映像は「観て分かる」ため、何となく分かってしまう心配もあります。
その点、本はテキストや図だけなので、情報量が少なく、分かりにくいのです。
今の時代は、逆にそれが良いのです。
自分が参加して、理解しようと努めなくてはなりません。
苦労が強いられます。
その分だけ記憶に刻まれます。
また動画は時間と共に過ぎ去ります。
もちろん戻す事も出来ますが、本の方が、自分のペースで前後を行き来したり、進む事がしやすいです。
それは、「自分が分かっていない事が分かっている」から出来るのです。
動画は気が利きすぎて、つまらなくならぬよう、次から次へと、展開していきます。
特に人気youtuberたちはその辺りに気を配っています。
簡単に分かる、すぐに分かるよう、説明するのが上手です。
しかし、実際のところ、難しいものは、やはり難しいのです。
簡単に分かるように説明するのは、観てもらえるために、簡略化し、深みに突っ込む事なく、すらすらと流すのです。
「これは相当真剣に取り組まなければ無理だ」とか「超基礎に戻らなければ到底できない」などという印象を与えません。
つまり「この人、教えるのが超上手い」となります。
結果、そのyoutuberは人気が高まりますが、観る側は、単なるエンターテインメントとして観て終わる事となります。
そのカラクリを見抜く人は、金を払ってでも、苦労した方が、ROI(費用対効果)が高いと知っているのです。
youtubeばかり観て、膨大な時間を浪費するのは、愚かであり、費やすべきは練習、実践であると知っているのです。
時間をかけたのに、頭に残っていないのは完全なロスです。
苦労してでも頭に刻む方が、長期に渡って得られるリターンがあるわけです。
それなら、出来るだけ自分に負担をかけるフォーマットの方が良いとなります。
よって本は未だに得られるものがあるわけです。
もちろん、動画を否定する気は全くありません。
動画は感情や動きを伝えやすいです。
その点は動画を活用するといいです。
僕の場合、ギターの教則本といっても、音楽理論に特化しているので、ほぼ図とテキストで解説できます。
動画で弾いてみせる事もできますし、それもいいのですが、自分で図を見ながら弾いて確かめてもらう方が、よほど勉強になります。
やはり自分の手を動かすべきなのです。
時間は命です。
スマホはその時間をエンドレスに奪います。
つまり命を奪うのです。
何より大切な人生そのものを脅かすと考えると、深刻です。
情報収集と、単なる暇つぶしが同じとなってはいけません。
また、情報収集と勉強は違うものと考えるべきです。