流れに乗る事は大切です。
流れを維持する事も大切です。
流れを止める事はよくありません。
ギターのアドリブや英語などで、ありがちなのがカッコよく見せようとして失敗する事です。
実際は簡単なコードや動詞をよく知り、使いまわす事がカギなのです。
コードが弾けるようになる事を一つとって見ても、色んなレベルがあります。
単純にフォームを押さえられるようになるのがまず一歩なのですが…
その中身を理解し、分解できて、変形もできる、そして他のパーツと組み合わせもできる…実に色々あります。
難解な事もばらして見ると、シンプルな事の組み合わせだったりします。
シンプルをバカにしていけません。
シンプルだからこそ、使い勝手がよく、色々できるのです。
ちょうど英語の、have,take,getのような動詞みたいに、色々と使い回せるのです。
いかに自分が話せるか見せたい、かっこよく弾けるか見せたい…と長いフレーズを暗記しても無駄です。
カッコいい、その結果だけを欲しがって、そこだけをやろうとします。
でもそれでは上手く行きません。
なぜなら前後の文脈がどうしてもおかしくなるからです。
まずは一旦基礎に戻りましょう。
すでに知っていると思っている事を疑いましょう。
簡単な事にひねりを加えたり、工夫を凝らしてみましょう。
簡単で、すぐに出来て、効果的な練習方法があります。
言葉と言葉のつなぎだけを練習する事です。
よく聞く言葉、短いフレーズが身についたら、バラしたり、繋げたり、変形させたりします。
コードトーンやインターバルを、ひっくり返したり、1音足したり、引いたり、他のものと繋げたり…
それらのつなぎに集中して練習すると、一気にできる事が何倍にも増えます。
難しい事を克服しようと、何時間もかけて練習するよりも現実的です。
そうすると、難しい事をやらない方が、会話や演奏は成立しやすいと分かります。
スムースに流れていくからです。
その流れを長く維持するように練習する事がポイントです。
となるとシンプルになって行きます。
むしろシンプルな方がいいのだと。
難しい事をやろうとして、いい流れを止めてしまうなら意味がありません。
会話や演奏のほとんどは、簡単なパーツの組み合わせに過ぎません。
その流れが十分スムースにできるようになった時、人の目にはアメイジングに映っているでしょう。