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Feelings

7/25/2018

 
インスタで知ったカフェ、レストランに行く。
インフルエンサーと同じパンツを履く、ギターを買う。
昔は雑誌でしたが、それだと宣伝っぽい。
だからソーシャルの紹介の方がリアルだ、という時代は終わりました。
今やすっかりマーケターに毒されています。
どうしようもありません、全ての行動を追跡されてるわけですから。
だから自分は知らなくても、自分の行動は操作されているのです。
その感覚が嫌なので、昔はどうだったかな?とよく思い返します。
南カリフォルニア、サウスベイエリアのハーモッサビーチにはジャズクラブ、Lighthouseがあります。
有名なジャズミュージシャンがライブアルバムを多数残しています。
そのうちの一つが、グラント グリーンのファンクバンドです。
カールトンもトリオで演奏していたと、友人が教えてくれました。
でも、残念な事に僕がいた頃は店はありませんでした。
最近は再開したそうで、僕は映画「La La Land」で知りました。
90〜93年はThe Strandというクラブがリドンドビーチにあり、そこに有名ジャズミュージシャンが来ていました。
家から車で5分くらいなので、良く行ったものです。
小綺麗なサパークラブで、僕は好きでした。
でも実はLighthouseのような小汚いクラブもあったんです。
リドンドビーチのピアにあり、ブルースをやっていました。
「ヒトシ、今度の水曜の夜、ジャムセッションに行かないか?」

カレッジの仲間で、ブルースハープ奏者のパットが誘ってくれました。
ジャムセッションをしているとは、知らなかった…
​以前から、一人で入りづらいなあと思ってたんです。
汚いバーでした。
​それまでピアに行ったのは昼のみでした。
昼よりもメキシカンの釣り人だらけで、夜は全く違う感じ。
青空も海もありませんし。
ホストは刺青だらけの、痩せ細った病的な昔メタルギタリスト的な人でした。
すごく威圧的な態度で、速弾きで押し捲るブルースでした。
大きくSteelerなんて彫ってあったので、勝手にイメージしました。

「昔イングヴェイが好きで彫っちゃったんだろうなぁ。で、今はもう流行らないしブルースに乗り換えたのか…」

当時ブルースが周りでは流行っていました。
僕はまだブルースの奥深さとか分からず、簡単だと思ってました。
ジャズのようにハーモニーが難しい曲はありませんし。
だから気楽に適当に混じって弾きました。
印象的だったのは、みんな似たようなフレーズを弾いていて、不思議でした。
僕はそれはやらない、と抵抗した事だけ覚えています。
​
そんな感じで、見た感じ怖いけど入ってもいいんだと分かりました。
その後、一人で何回か通いました。
でも店の雰囲気は好きになれませんでした。
ラフでワイルドなのがクールだと、そういう文化を押し付けられているようで…
僕にとってはお化け屋敷みたいでした、なぜあんな怖がらせるような、みんな虚勢を張るんだろう?
当時はまだタトゥーもそれほどメジャーではなく、ヤクザ並みに腕全体に入っているのはレアでした。
色んな文化があるんだなあと知りました。
僕は音楽は好きだけれど、ファッションとか、虚勢を張ったり、それにまつわる文化が好きではありません。
それに合わせようという気はありません。
不自然なのが分かっているからです。
それが僕のマーケティング上、大きなハードルになっているのも分かります。
多くの人は音楽なんかどうでもよくて、その周辺の文化を楽しんでいるからです。
アーティストのルックス、言動、ゴシップなど。
それが現実ですが、中には僕と似たような価値観を持つ人もいます。
ラジオで音楽を楽しめる人がそうだと思います。
顔も名前もバックグラウンドも知らない人の歌を聞いて楽しめる、っていいなあと思います。
素の状態で聞こうとしてるみたいな感じです。
今は何をするにも、レストランに行くにも、遊園地に行くにも、全て検索して調べ上げてから行きます。
誰かの意見、誰かによって作られた情報によって洗脳された状態で、何かにのぞみます。
僕もそうです、なぜなら外れがない、経済的、早い、など色々ありますから。
でも音楽くらいは何も知らない状態で聞くのがいいかなと思います。
自分の感性を試す意味でも。
嫌なら嫌と言えばいいと思います。
まずいならまずいと。
有名人のおすすめでも、今の自分には違うなと。
また数年後には趣味は変わっているかも知れませんので、今の自分、としておきましょう。
ふらっと寄った店で嫌な思いをするかも知れません。
でも裏返せば、価値観が明確になるきっかけをくれるかも知れません。
ああ自分はこう言うタイプのが嫌いなのだと。
なぜ嫌なんだろう?と自問したり。
そう言うハプニングも楽しめる余裕があれば、と僕も思います。

​ネット以前はほとんどそんな状態でした。
自分で試してみるしかなかったです。
そう言う意味では、感覚的にはリッチだったかも知れませんね。
少なくともネットの向こう側から、ピンポイントで操作されてはいませんでしたから。
マスメディアにとり扱われないものは、全て自分で試す必要がありました。

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