父は70歳からジムに通い始め、今年82歳になりますが絶好調です。
以前は体重が100キロ近くあった頃もありました。
今は81キロくらいです。
僕と同じスピードで力強く歩けますし、アパートの4階まで余裕で登ります。
ジムには週5日通ってます。
でもジムを始めた後も、長い間大した成果はありませんでした。
時間をかけてじっくり進化してきました。
まずは通う事に慣れる事からです。
プールで歩くだけ、それだけで何年か過ごしました。
それからアクアビクスをするようになりました。
僕もやった事ありますが、45分はきつかったです。
ここ2.3年は、ジムまで15分かけて速歩きするようにしてます。
そしてマシンで筋トレもしてます。
ゆっくり、でも確実にパワーアップしてます。
顔や肌がとても綺麗で、年齢よりかなり若く見えます。
肉体は12年前より、完全に若返りました。
父を見てとても励まされます。
何年か前は夕食を一緒にしていたので、毎晩のようにメモリーカードやUNOをしていました。
一緒に遊ぶと、どれくらい脳が退化しているかよく分かります。
当時は父のトンチンカンな反応に、よく落胆していました。
今は夕食は一緒にしておらず、よく一緒にランチを食べてます。
時々食後にメモリーカードを娘と3人でします。
ここ何年かボケ防止のため、父は問題集などをやっていました。
数年前と比べ、記憶力も良くなっている感じがします。
メモリーカードのめくり方に、改善が見られます。
以前は本など絶対読まなかった父ですが、図書館に連れて行くようになり、今では一人で借りに行くまでになりました。
頭を鍛えるには、テレビでなくやはり読書です。
テレビが好きな父ですが、テレビでなくラジオを勧めました。
それでラジオも聴くそうです。
テレビは完全に受け身で情報を消費するため、脳に悪いです。
テキストのみ、オーディオのみで想像を働かせるようにする事が大切です。
他にも色んな事ができるようになりました。
70歳の時に母が亡くなり、そこからのリカバリーをどうしたものか?と考えました。
祖父が認知症で徘徊し、大変だったのを覚えているので、それだけは回避したかったのです。
まずは体を鍛えるしかない、と父を連れて一緒にジムに入会しました。
ジムには、多くの父と同じような状況の人たちで溢れてました。
すぐに友達が沢山でき、毎日の楽しみができて良かったです。
本当に多くのことを、時間をかけて、ストレスを感じないように習慣化させる事に成功しました。
新しい事を始めさせる度、何度も繰り返し勧めるのが大変ですけど。
父から多くの事を学びました。
70歳から始めても、遅くありません。
でも、今から少しずつ始めれば、どれほどの成果を期待できるか?
そう考えると、100歳までギターを弾き続け、自分の求める体と頭を維持する事は必ずできると思いました。
父の12年の歩みから、そんな希望をもらいました。
数年前は倒れて救急車で運ばれました。
もし発見してなければ、亡くなっていたかも知れません。
その原因となった、脳にあった大きな腫瘍(悪性ではない)を摘出する大手術も経験しました。
その他にも、ジムを中断する出来事は何度かありました。
その度に、諦めず、ゆっくりとまた1からやり直しました。
忍耐を要しますが、腐らずやる。
その度に、無理せず継続すれば、復活できる事を知りました。
このまま行けば、余裕で100歳まで生きそうです。(祖母も101歳でした)
僕はまだ半分も生きていない、そう考えるようになりました。
もう一度人生、生き直す事ができるのです。
それならとことん自分に良い事をしてあげようと思いました。
健康なら何でもできる、長期的な視野でやれば。
そんな希望を父は僕にくれました。
体に良い事、愛する事を、少しずつゆっくり習慣化する事を目指しています。