聖書の外典と呼ばれる書物があります。 その中の1つにエノク書という書物があります。 創世記の中でさらっと出て来るエノクの事です。 しかし、創世記の中には、2人のエノクがいます。 1人はカインの息子のエノクです。 カインは弟のアベルを殺した罪で、地をさすらう人となりました。 前回の記事で説明した、フリーメイソンが先祖としている(らしい)血筋となります。 そのカインの息子のエノク、つまり悪い血統という事です。 もう1人のエノクは、アダムとイブから7代目にあたる人です。 創世記には、エノクは神と共に歩んだ事、神に取られて天にあげられた事だけが書かれています。 さらっとしか書かれていないにも関わらず、新約聖書にも言及されています。 どうしてかというと、ユダヤ教や原始キリスト教では、普通に使われていたからです。 エノク書は、エチオピア正教のみで使われてきた書物ですが、死海文書でも見つかった事で、やはり原始キリスト教では正典として扱われていたようです。 エチオピアというと、信ぴょう性に欠けると思われるかも知れません。 しかし旧約聖書の時代から、クシュという地名で何度も見かけます。 日本の学校で習った感覚で歴史を考えるのは、かなりギャップがありそうです。 |