今朝自転車で走りながら、ふと好奇心が湧いてきました。
雨を観察するようになったり、田んぼの真ん中を自転車で走ったりしているうちに、細かな事象に引き込まれる自分に気づくのです。
長らく好奇心など無縁だったので、すごく嬉しいです。
身近なもの、田んぼの脇に咲く花や、鳥の鳴き声、どじょうや、カエルなどに感動する事はあっても、それでおしまいでした。
「それでどうなってるんだろう?」「なぜこうなんだろう?」というその一歩先を考える事はありませんでした。
音楽に関してだけは、好奇心はありましたが、それ以外の事にはほぼ無関心でした。
今、スローに生きる事を意識し、8時間睡眠を摂り、コーヒーを自らローストしたり、ながら消費を制限し、脳と体を十分休ませるようにしたら、小さな事に好奇心が湧くようになったのだと思います。
それまでは、急ぐ必要もないのに、常に何かに追われるような暮らしが普通でした。
いや、2014年くらいから断捨離を始めた辺りから、方向転換し、ゆっくり変化してきたのだと思います。
6年かけて完全に変わったという実感がします。
時間をかけ過ぎでしょうか?
ある人は、ある出来事と共に、一瞬で変わる人もいます。
僕もそういう経験はあります。
海外で住んだり、店をやったり、母が亡くなって帰国したり…
日本に帰国するまでの僕の人生は、常に何か大きな出来事が、目の前に現れました。
その対応だけで人生が進んでいたのです。
好奇心があって、何かを自ら始める必要がありませんでした。
でも好奇心の無い自分が、どこか間違っている事は分かっていました。
今この瞬間を生きていない、いつも先へ先へと動くだけの人生ではいけないと。
いつ死んでもいいように、今この瞬間を生きておかなければ、大きな後悔をすると。
今まで感じなかった事が感じられ、毎日が面白くなって来ました。
日常が沢山の好奇心で溢れるなら、幸せ以外にありません。
子供の頃のような、ワクワクが戻ってくるのですから。