チャンスさえくれれば…と思っている人は多いです。 でも、実際にはチャンスを掴んでもモノに出来るか? それもまた難関です。 反対にもし、せっかくのチャンスにヘマをしてしまったら? 落ち込んでやめてしまうでしょう。 WAHRというラジオ局で、雑用をしながら3週間局長に仕事をくれと頼んでいた若者がいました。 ある金曜日、彼は呼び出されました。 突然仕事の空きが出来て、月曜の9時から自分の番組を持つ事になりました。 8時半には緊張でどうにもならない状態だったそうです。 9時に番組が始まるという寸前に、局長が名前が良くないと言いだしました。 何かないか?とデスクに広げてあった、新聞の広告欄にキング酒店という名前が目に入り、 「ラリーキングでどうだ?」 と、そのままラリーキングショーが番組の名前になりました。 番組が始まり、BGMを自分で流し、音量を絞りながら話そうと思っても、声が出ない。 そして、またBGMの音量を上げ、また絞り、しかし何も喋れない…それをもう一度やりました。 「何やってんだ、お前の仕事は喋る事だぞ!」 と、局長が怒鳴り込んで来て、初めて緊張が解けたそうです。 そして、これが初めての番組である事、始まる15分前に局長から名前をつけてもらった事、緊張して何も話せなかったと、話したそうです。 このエピソードは、「トークの帝王、ラリーキングの伝え方の極意」という本から簡略引用しました。 とにかく驚きました。 トークの帝王と呼ばれる彼のデヴューが、こんなにも撃沈だったとは… 普通なら落ち込んでやめてしまうかも知れません。 しかし、彼はそれ以来、ラジオでは緊張しなくなったそうです。 最初の一言が、正直な気持ちを率直に話したと言うのが、凄いと思いました。 それが彼のスタイルになった、つまり最初から彼は自分が出来る事を本能的に悟ったのでしょうか? 僕はポッドキャストをやってますが、このエピソードにとても励まされました。 ポッドキャストは生放送でもないし、編集可能です。 実際、編集しまくってます。 だから、落ち着いて出来るはずなのに、言葉が出て来ない事は良くあります。 集中できなくて、停止して、削除して、録り直します。 毎回そうなります。 ポッドキャストを始めるだけでも、何年もかかりました。 上手くいってるとは言えませんが、毎週エピソードをアップしてます。 継続するのも大変です。 ダン ミラーは、多くの人はポッドキャストを始めても、7本のエピソードで終わってしまう、と言ってました。 それを思えば、43本のエピソードをアップ出来たのは上出来かも知れません。 でも、自分のスタイルを確立して、支持されるまで耐えられるか? 今はとにかく頑張ってるとしか言えない状態です。 冒頭で書いた、チャンスさえくれれば…は実はもはや言い訳です。 言いたい事があるなら、ポッドキャストをやれば良いんです。 書きたい事があるなら、ブログがあるし、アマゾンKindleで出版も出来ます。 演奏や曲を、聞いて欲しいならyotubeがあります。 だからチャンスは既にあります。 チャンスが無かったのは、ネット以前の時代です。 ヘマをしてもやり直せます。
自分というブレーキさえ外せばいいんです。 後は継続しながら成長するだけ、それだけです。 才能と勇気と忍耐力だけです。 コメントの受け付けは終了しました。
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