シドニーではハーバーブリッジを渡った、北部に住んでいました。
大きく入り組んだシドニー湾のおかげで、至る所に美しい入江があります。
シドニーの市街区から5kmほどの距離にある、
キャマレイに家を借りてました。
築100年以上の古い家でした。
しかし日本と違い地震が無く、古いを良しとする文化なのです。
この
グーグルストリートヴューでチェックしたら、もう新しい家に建て替えられてました。
古い家は、何とかデコと言うタイプのものだったりすると、重宝がられます。
天井も高く、圧迫感がせず、趣もあって良いです。
しかし難点もありました。
天井裏に電気のケーブルが巡らされてますが、古くて布製だそうです。
それで雨が続くと、湿気により停電してしまうのです。
96年の4月の終わり(向こうは秋)に、渡豪した直後から2週間雨が止みませんでした。
いきなり停電になり、困りました。
電気屋を呼んだり、なかなか来なかったり、面倒でした。
事情を知り「ブラジル並みに遅れた国か?」と心配したほどです。
また日当たりの悪いベッドルームには、天井にカビが大きく生えました。
マスターベッドルームで両親(観光ビザで日本と行ったり来たりしてました)の部屋でした。
これは体に悪いので、不動産屋や大家さんに相談しても、結局完全には解決せず。
以前、
泥棒に入られた事を書きました。
この家は、リヴィング、キッチン、ダイニング、2ベッドルーム、スタディールーム、サニールームでした。
家賃は確か、20万円くらいだったと思います。
家だけでなく、シドニーは街全体が緑が多く、美しかったです。
日本は、家の向きが変だったり、畑や田んぼがあったり、居住区に統一感がありません。
一定以上の高さの木を切る事を禁じる法令もあったり、緑や景観を大切にしていました。
色々と悩む事があると、
フォーリーポイントのベンチに腰掛けて、ぼーっと入江を眺めました。
家から1分くらい降りたところにある、僕の美しい隠れ場でした。
最後はいつも祈りに変わっていました。
この家に最初の2年住んだ後、再度の値上げ通達を受け、またカビ問題が解決しない事もあり、引っ越しました。
気に入っていた家ですが、残念なお別れです。
「今度は新しい家が良い」と3軒となりのタウンハウスに住みました。
僕は15年海外で生活しました。
こんな感じで引っ越しの経験は沢山あります。
その経験から、生活や状況の変化に応じて引っ越すのが自由で好きです。