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An Innocent man

4/27/2019

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洋楽をよく聴いていたのは、80年代までです。
アメリカ留学時代は、車のラジオで聴く程度なのでよく分かりません。
30年後、音楽の楽しみ方は大きく変わりました。
80年代のものしか知りませんが、当時の大ヒットアルバムは凄かったです。
何がすごいかと言うと、「これでもか!」くらいにシングルカットするのです。
​洋楽にハマるきっかけとなった、ビリージョエルの「イノセントマン」は、10曲収録のうち7曲もカットされました。
ドゥーワップやR&Bの「ビリージョエルバージョン」みたいなアルバムです。
​軽快で、楽しいメロディばかりで売れ線オンパレードです。
ホーンセクションやコーラスワークのアレンジも楽しめます。
今と比べると、楽しみ方はかなり違っていました。
レコード時代は10曲収録(大体45分程度)が主流で、それはレコードの溝に原因があるそうです。
長くなると溝が緻密になり、音がやせ細ってしまうらしいです。
当時は45分じっとレコード(僕の場合カセット)デッキの前で鑑賞するものでした。
他の事をせず、音楽だけに浸ります。
集中力の持続と併せると、45分はちょうどいい感じでした。
A面、B面とストーリーがそれぞれあり、そして1枚を通してのストーリーも考えられています。
目をつぶって、ありがたく、心の景色の展開を楽しみます。
スローで、良い時代でした。
今の若者には信じられないでしょうが、音楽は主体的に聴くものでした。
​「あなたへのおすすめ」などのノイズはありませんでした。

聴きたいアルバムと、聴くことの出来るアルバムのバランスが良かったと思います。
今では聴けないアルバムは皆無に近く、しかもほとんどが無料で聴けます。
「自分が本当に聴きたいアルバムとは?」など考える暇もなく、押し付けられます。
たった30年で大きく変わりました。
音楽そのものは変わらないけれど、流通と楽しみ方が変わりました。
もうアルバムを買う時代は終わりました。
​残念ながら純粋な音楽鑑賞をする人の数は減り、今はむしろ参加して楽しむ時代です。
カラオケ、自分で演奏、オリジナル曲を公開、ファンを作る…
今や、自分がアーティストとなる、カヴァーまたはそのモノマネを楽しむのが普通の時代となりました。
だから昔の頭のままでいると、もったいないです。
昔は沢山の仲介屋が搾取していたのが悪かったです。
今は誰でも音楽を楽しみ、また発信もできます。
それはテクノロジーの発展による所ですが、純粋に喜ばしい事です。
昔は情報が限られており、メディアの洗脳が行き渡っていました。
今では細分化され、どんなジャンルでも恥と思いません。
​好きな事を、好きなようにやれるのです。
だからやらない理由はなく、でもヒットを目指す必要もありません。
​自分が好きなように、好きなペースでやれる事が大切だと思います。
そして末長く楽しめる環境を作る事が一つの目標だと思います。
今の若い人たちは40代以上と比べ、ありがたみを感じられないかも…と思います。
知ってるのが当たり前、やるのが当たり前、全て当たり前だからです。
オヤジであるほど、やれる事そのものに興奮できるはずです。
若者よりマシなのはこれでしょう。
​自己満足であったとしても、幻想と現実のバランスを大いに楽しめる点です。
​1枚のアルバムから7曲もシングルカットするような時代を楽しめたからです。
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