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プラザ合意で値下がりしたリーバイス501

1/28/2020

2 コメント

 
リーバイス501は、50歳くらいの人にとっては憧れでした。
ジーンズ専門店でカタログをもらってきて、穴が開くほど眺めたものです。
アメリカのものが何でもカッコいいと思い、目標、夢となって行きました。

80年代は日本のピークの時代だったと思います。
アメリカには戦争では負けたけど、経済で追いつき、追い越せる、みたいな勢いがありました。
真面目に暮らしていれば、何もかも右肩上がりに成長するものだと信じてました。

85年にプラザ合意や日航機墜落事故があり、それがターニングポイントだったと言われたりします。
プラザ合意以後、急激に円高になっていきました。
アメリカの貿易赤字を修正すべく、という事で自動車業界に激震が走りました。

86年に高校入学した後くらいから、円高問題が学校でも語られました。
先生が僕の事を気遣ってくれたのを覚えています。
我が家はトヨタの孫請け零細企業だったからです。

円高は確かに父の工場に打撃を与えました。
しかしそのままバブルになり、すぐまた良くなりました。
その証拠に、好景気のおかげで僕と兄は留学できた訳です。

また円高のおかげで、¥8700円だったリーバイス501が、¥4200円くらいに値下がり、高1の時に母に買ってもらいました。
非常に硬い生地で、洗うと5センチ以上縮むやつです。
着込むうちに体にフィットしていく、オリジナル・ジーンズです。

ジッパーではなく、ボタンなので最初は慣れるまで時間がかかりました。
トイレでは通常より長く股間をゴソゴソせざるを得ず、隣人が気になったものです。
それでも僕にとって「オリジナル501」は、憧れのアメリカのシンボルでした。

実は中2の頃から、リーバイス505を愛用し、白のコンバースのローカットと、白のBVDのTシャツというファッションでした。
ブルース・スプリングスティーンや、ブライアン・アダムスが好きだったので、そういう恰好をしていたのです。

そしてナチュラルのフェンダージャパンのテレキャスターまで買ったりして、ちょっと書くのが恥ずかしいほど、かぶれてました。
「アメリカの方が何でも優れている」という空気があったように思います。
実際は、日本にも良いものが沢山あるのですが、当時はとにかくアメリカに追いつく事が目標だったのです。

でも、目標に向かって突き進んでいる状態は楽しいものです。
みんなが何となく、その目標、「経済で世界一になれる」で足並みが揃っていた感じです。
普通に就職し、結婚し、子供を作り、家を買い、定年まで働き、年金をもらい、土地が値上がりしているので、そのお金で何とかなる…みたいなパターンを想像できました。

未来は明るいもの、将来の心配は要らない、と誰もが思っていました。
2 コメント
宮木孝寿
1/28/2020 09:45:43 am

懐かしい!懐かしすぎる😭
仁士さんのこの思い出はリアルに僕の青春時代と直結します。
同じ時代に同じ価値観を持って時間を共有出来た事を神様に感謝します!

返信
ひとし
1/28/2020 05:12:23 pm

懐かしいね~、また体を鍛えて、そういう恰好が出来るようにしたいなあ。

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