我が家には食事時の「3つのルール」があります。
3人揃って食べる事、僕が神様に感謝の祈りをしてから頂く事。
そしてテレビを消す事です。
もう長年の習慣です。
今朝ふと、シドニー時代を思い出しました。
お店をしていた忙しい頃、そういえば今日のようなスローライフを夢見ていたなと。
それなのに僕はあまり感謝していない事に気づきました。
どうしてかというと…
娘は食べるのが遅く、友達との待ち合わせ時間にいつも遅れてしまいます。
それなのに、いつも余裕でゆっくり食べている娘にイラついたりします。
神様はそんな僕に教えてくれたかのようでした。
「毎朝ゆったり家族で食事がとれる、こんな感謝な事はない」と気づかされました。
そういえば、シドニー時代のような多忙な毎日はもう本当に嫌だった事も気づかされました。
そして、こんなゆったりと娘と一緒に朝食を味わえる日々も、いつまでも続かない事も気づかされました。
人は今の自分しか見えないものです。
今足りないもの、今欲しいもの、今頑張っている事、今成し遂げたいゴール…
でも時々振り返って見るのも、いいものです。
確かに僕は演奏の仕事に未練がありました。
シドニー時代はとても恵まれていた、と感謝と未練が混ざった、複雑な気持ちがありました。
でも実は、「今しか出来ない事を、僕は十分楽しませてもらっている」と気づかされました。
どのみちこの先50年はギターを弾き続けるつもりです。
100年の健康寿命の中で、子育ては長くてもたった20数年です。
そのうちの、幼い可愛い時代はほんの数年です。
結局、子育てのためにギターを犠牲にしたのではないという事です。
ギターなど子育ての喜びには敵いません。
正しい選択をして良かったと思いました。
毎朝、毎晩一緒に食卓を囲んでいられる、その幸せを感謝します。
3人揃って食べる事、食前の感謝の祈りを捧げる事、テレビを消す事、これを習慣にして良かったです。
「人生は習慣で出来ている」そして、幸せになる習慣がこの3つのルールだと思います。